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0to1のポッドキャストプロジェクト

0to1では,大学院生による若手研究者へのインタビューなどをまとめた音声媒体の科学コミュニケーション活動を提案しています.

私たちは,ポッドキャストプロジェクトを,次のような理念に基づいて行っています.

1. 身近な音声媒体

2. 出演者の研究姿勢や人間性にフォーカス

3. 研究者同士の対等な会話

4. 研究者自身が発信するメディア

身近な音声媒体

研究者は,論文など読まなければならない文書をたくさん抱えており,自分の研究に直結しない(なおかつ息抜きにならないような)硬い文章を読む時間を削ってしまいがちです.一方,単純作業をしながら,また電車に乗りながら,音楽やポッドキャストを聴いている院生はたくさんいます.したがって,音声は文書よりもアクセスしやすい身近な媒体であると考えています.

また,出演者の生の声を聴くことによって,他分野の研究者を身近に感じられるという点も,大きなメリットです.

出演者の研究姿勢や人間性にフォーカス

学問が細分化している状況において,同じ理系の研究者のあいだでも隣の分野の研究に対する興味が希薄になっています.そんな状況に問題意識を持って,私たち0to1は「横の輪」(研究者同士の分野間交流)を,大きな活動の柱としています.

企画者自身は,0to1で他分野の院生と知り合い,語らい,共同作業を行っていく中で,メンバー自身に対する興味に端を発して,その人が心底打ち込んでいる研究活動そのものに対して興味を抱くようになりました.

「人への興味は,分野の垣根を超える原動力になるんじゃないか」,そんな自分自身の体験に基づいて,人にフォーカスした番組を作っていきたいと考えています.

研究者同士の対等な会話

インタビューをするのも,音声編集をするのも,若い大学院生.もちろん素人ではありますが,ともに研究を行うものとして比較的対等な立場で語らったら,それはプロインタビュアーとは違った視点で面白いインタビューができるのではないか,と考えています.

また,インタビュアーの若い院生が,活躍する研究者から刺激を受けるという教育効果があると期待しています.

研究者自身が発信するメディア

出演者と作り手が近い立場にあることによって,誠実で正確に研究を発信することができるのではないか,と考えています.

また,マスメディアの場合は出演したいと思ってもなかなか出演できませんが,この"身近な横の輪メディア"の場合は「次は自分の研究成果を発表したい!」と思えば,気楽に参加してもらうことができます.