0to1代表からのご挨拶

toyota

皆さんはじめまして。地球惑星科学専攻D1の豊田です。普段は木星の衛星や火星の表層環境を研究しています。自分では決して到達できない遠い惑星の環境がどうなっているのか、地球との違いはどのように生じたのか、そういった事に思いを馳せながら日々勉強しています。

私は2007年4月に大学院へと進学しました。大学院教育の下で専門分野への理解を深めていく事は、楽しくてやり甲斐がある事だと感じました。しかしながら、勉強すればするほど視野が狭くなっていくような感覚を覚えたのも事実です。勿論、研究者を目指す者の端くれとして、自身の専門分野を磨く事が最優先なのは疑いようがありません。ですが、それは他分野へ目を向けてはいけないという事では無いと私は思います。自分自身の専門分野を持った上で、異分野の人々と交流していきたい。私はこのように考え、0to1の活動に参加するようになりました。

0to1の活動も3年目を迎え、私は自分の判断が正しかったという事を確信しています。異分野の皆さんから受ける刺激が、私自身の意欲を大きく向上させています。非研究者の人に自身の研究を話して興味を抱いてもらえるという体験は、私の研究には研究上のみならず違った意義もあるのだと感じさせてくれます。様々な専門分野や特技を持った人が集まり、実際に行動を起こし、自分の周囲の環境が少しずつ変わっていくという事に感動しています。

0to1に参加している皆さんの動機や活動スタイルは千差万別です。その多様性こそが、0to1の活動を楽しく意味のあるものにしているのだと思います。0to1の活動に少しでも興味を持って下さった方がいれば、ぜひ気軽に声をかけて下さい。あなた自身の個性が新たな刺激となり、また面白い事が出来るに違いありませんから!!

(2009年4月 豊田 丈典)

0to1の設立にあたって

こんにちは,横山広美です.

「0to1」は2007年夏に結成した東京大学大学院理学系研究科の学生メンバーを中心にした科学コミュニケーション活動グループです.このグループは「自分たちにできる活動をやってみたい!」と思った学生さんが相談に来てくださったことから始まりました.

科学と科学を囲む環境には色々な問題があります.それらの問題を等身大で考えると同時に,「楽しい、面白い!」と思って日々取り組んでいる研究の新しいアウトリーチの形を模索していきたいと思います.

研究者を志す若手が,科学の未来を考え「ふたつの活動」両方をすることが大事であると考えています.まずは自分が楽しむこと.それを全体の幸せにつなげていくこと.この視点からみんなで活動をしていきたいと思います.是非、私たちの活動にご注目ください.

(2007年9月 横山 広美)